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【進撃の巨人】実は『ガンダム』だった?「肉の鎧」をまとう少年たちから見る、進撃の巨人が継承した「リアルロボットアニメ」の魂

  • 執筆者の写真: Ka T
    Ka T
  • 2025年12月6日
  • 読了時間: 4分

「巨人が人を食べるホラー漫画でしょ?」 もしあなたが『進撃の巨人』をそう思って食わず嫌いしているなら、あまりにも勿体ない。

物語が進むにつれて明らかになるのは、これが単なるパニックホラーではなく、**「生体兵器に乗り込んだ少年たちの戦争ドラマ」**だという事実です。

今回は、エレン・イェーガーやライナーたちの戦いを、あえて『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』といった「リアルロボットアニメ」の視点から読み解いてみます。そうすると見えてくるんです。この作品が継承した、熱くて残酷な「魂」が。

1. 「うなじ」はコックピット。「巨人化」は搭乗プロセス

ロボットアニメの基本といえば、主人公が巨大なメカに乗り込んで操縦すること。『進撃の巨人』における「知性巨人」の設定は、まさにこれと同じです。


  • パイロットの位置: ロボットのコックピットが胸や頭部にあるように、巨人の操作手(本体)は**「うなじ」**にいます。



  • シンクロ率と暴走: エレンが初めて巨人の力を制御しようとした際、意識が混濁してミカサを攻撃してしまうシーンがありました。これはエヴァの暴走や、ガンダムでニュータイプ能力に振り回される描写を彷彿とさせます。



  • 機体の特性: 「鎧の巨人」は装甲特化、「超大型巨人」は拠点破壊用、「女型の巨人」は機動力と格闘戦特化。これらは、モビルスーツの機体性能の違い(ザク、ドム、グフなど)そのものです。


巨人を「肉でできたパワードスーツ」と捉え直すと、エレンが手を噛んで変身する行為は、「アムロ、行きます!」という出撃シークエンスに見えてきませんか?

2. 「父から託された力」と「乗りたくなかった少年」

リアルロボットアニメのもう一つの定石、それは**「父が開発した(関わった)兵器に、息子が乗らざるを得なくなる」**という葛藤です。

エレンの場合も、巨人化能力は生まれつきのものではありません。 845年、壁が破壊されたあの混乱の中で、父グリシャ・イェーガーが注射によって無理やりエレンに継承させたものでした。



  • 偶然ではなく必然: エレンは父から「地下室の鍵」と共に、世界の秘密と巨人の力を託されました。


  • 呪いとしての機体: その力は、エレンの寿命を削り、修羅の道へと引きずり込みます。

「父さん、酸素欠乏症にかかって…」とはなりませんが、グリシャの狂気的な決断がエレンの運命を決定づけた点は、アムロやシンジの境遇と重なります。

3. 「怪獣映画」から「国家間の戦争」へのシフト

第1話で超大型巨人が壁を蹴破った時、私たちは「人類 vs モンスター」の構図だと思いました。しかし、物語が進むにつれて露見するのは、**「壁の外にも人類がいて、巨人は兵器として運用されている」**という真実です。



  • マーレの戦士たち: ライナー、ベルトルト、アニは、壁外の大国「マーレ」によって選抜され、訓練を受けた**少年兵(パイロット)**でした。



  • 敵エースとの遭遇: エレンにとって彼らは、わけのわからない怪物ではなく、明確な意思と高度な戦闘技術を持った「敵国エースパイロット」です。巨大樹の森での女型の巨人との戦いは、まさに高機動型モビルスーツ同士のドッグファイトでした。


年表を見れば、世界では「巨人の力」を使った覇権争いが数千年も続いています。これはファンタジーというより、極めて政治的な「ミリタリー戦記」の構造です。


4. 少年兵たちの悲劇と「わかり合えない」苦しみ

『ガンダム』が革新的だったのは、敵(ジオン軍)にも正義があり、家族があり、ドラマがあることを描いた点でした。『進撃の巨人』もまた、壁を壊したライナーたちの視点を描くことで、正義の相対化を行います。


  • 洗脳教育: 壁外のエルディア人は、幼い頃から「壁の中の奴らは悪魔だ」と教え込まれ、巨人を継承することを名誉とする「戦士候補生」として育てられます。



  • 同室の裏切り者: ライナーたちは訓練兵団でエレンたちと寝食を共にし、仲間としての絆を深めてしまいました。


「殺したくないけど、殺さなきゃいけない」。 互いに巨大な力(巨人/MS)を持ちながら、生身の人間としては理解し合えるかもしれない。その矛盾が生む悲劇こそ、リアルロボットアニメが描き続けてきた「魂」ではないでしょうか。

まとめ:エレンは「ニュータイプ」になれたのか?

最終的にエレンは、始祖の巨人の力を掌握し、世界を滅ぼす「地鳴らし」を発動します。それは、逆襲のシャアでアクシズ落としを画策したシャア・アズナブルの絶望に近いものだったのかもしれません。


『進撃の巨人』は、剣と魔法のファンタジーの皮を被っていますが、その中身は**「強すぎる兵器を手にしてしまった人類の、終わらない戦争の記録」**です。

もし「巨人が怖いから」と敬遠しているガンダムファン、メカアニメファンがいれば、ぜひ見てほしい。「肉の鎧」のぶつかり合いの中に、あなたが愛するジャンルの熱い遺伝子を必ず発見できるはずですから。

ブログメーカー・オサムの一言 ちなみに、原作者の諫山創先生も、影響を受けた作品としてロボットアニメや特撮を挙げることがあります。やはり、あの変身シーンのカタルシスは、男の子のロマンが詰まってますよね!

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