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【進撃の巨人】実は『ガンダム』だった?「肉の鎧」をまとう少年たちから見る、進撃の巨人が継承した「リアルロボットアニメ」の魂
「巨人が人を食べるホラー漫画でしょ?」 もしあなたが『進撃の巨人』をそう思って食わず嫌いしているなら、あまりにも勿体ない。 物語が進むにつれて明らかになるのは、これが単なるパニックホラーではなく、**「生体兵器に乗り込んだ少年たちの戦争ドラマ」**だという事実です。 今回は、エレン・イェーガーやライナーたちの戦いを、あえて『ガンダム』や『エヴァンゲリオン』といった「リアルロボットアニメ」の視点から読み解いてみます。そうすると見えてくるんです。この作品が継承した、熱くて残酷な「魂」が。 1. 「うなじ」はコックピット。「巨人化」は搭乗プロセス ロボットアニメの基本といえば、主人公が巨大なメカに乗り込んで操縦すること。『進撃の巨人』における「知性巨人」の設定は、まさにこれと同じです。 パイロットの位置: ロボットのコックピットが胸や頭部にあるように、巨人の操作手(本体)は**「うなじ」**にいます。 シンクロ率と暴走: エレンが初めて巨人の力を制御しようとした際、意識が混濁してミカサを攻撃してしまうシーンがありました。これはエヴァの暴走や、ガンダ
2 日前読了時間: 4分
【進撃の巨人】なぜ巨人は人を食うのか? 「カニバリズム」と「継承」の儀式に見る、人類史の暗部と『進撃』のリンク。
どうも、オサムです。 今日は『進撃の巨人』における最大の謎であり、最も生理的嫌悪感を催す設定――**「捕食」**について、歴史的・呪術的な視点から深掘りしてみようと思います。 なぜ、巨人は人間を食べるのか? 彼らには消化器官がないから、栄養摂取のためではありません。ただ殺して、腹がいっぱいになれば吐き戻す。 この「無意味な殺戮」こそが、連載当初の僕らに植え付けられた最大の恐怖でした。 しかし、物語が進むにつれて判明した真実は、もっと悲しく、もっと呪術的なものでした。 1. 「人間に戻りたい」という無垢な悪夢 無垢の巨人が人を食う理由。それは**「知性巨人の継承者を食えば、人間に戻れるから」**という、あまりにも切実な本能でした。 彼らは終わりのない悪夢の中を彷徨いながら、無意識のうちに「救済」を求めて人間を口に運び続けている。 これ、古代の**「呪い」**の概念にすごく近いんです。 以前読んだ『ナボニドスと月神の呪い』という資料に、バビロニアの王が神の呪いによって「獣のように」野を這い回り、草を食む姿に変えられた記述がありました。...
5 日前読了時間: 3分
【ダンダダン】肉弾戦なら負けねぇ!『サカモトデイズ』『喧嘩独学』と殴り合い「ステゴロ最強」ランキング
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです! 『ダンダダン』の魅力といえば、オカルトや超能力バトルですが、忘れてはいけないのが**「肉体のぶつかり合い」**ですよね。 特にジジ(邪視)のようなキャラは、小細工なしの暴力が売りです。 そこでふと思いました。 特殊能力やビームを禁止して、純粋な**「ステゴロ(素手喧嘩)」**で戦ったら、誰が一番強いのか? 今回は、同じく喧嘩・アクション描写に定評のある**『SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)』 と 『喧嘩独学』**のキャラクターたちを招集! 作品の垣根を超えた、漢たちの拳によるランキングTOP3を発表します! 【ダンダダン】肉弾戦なら負けねぇ!『サカモトデイズ』『喧嘩独学』と殴り合い「ステゴロ最強」ランキング 第3位:志村光太(喧嘩独学) スタイル:動画で学んだ喧嘩テクニック まずは『喧嘩独学』の主人公、志村光太(へたれ)。 彼の強さは「フィジカル」ではなく**「知識とカウンター」**です。 相手が強ければ強いほど、その力を利用して逆転するテクニックは達人級。カーフキックやタックル対策など、現実的
11月26日読了時間: 2分
【ダンダダン】セルポ星人は何位?『GANTZ』『ドラゴンボール』etc... 漫画界「最凶宇宙人」危険度ランキング
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです! 『ダンダダン』には様々な宇宙人が登場しますが、中でも執拗にモモたちを狙う**「セルポ星人」**。 「生殖機能を取り戻す」という独特な目的と、倒しても倒してもクローンで湧いてくるしつこさが不気味ですよね。 でも、漫画界を見渡せば、地球を、いや宇宙そのものを消し飛ばしかねない「ヤバい宇宙人」がゴロゴロいます。 そこで今回は、オサムの独断と偏見で選ぶ**「漫画界・最凶宇宙人 危険度ランキング」**を作成! 我らがセルポ星人は、並み居る強豪の中で何位にランクインするのか!? 【ダンダダン】セルポ星人は何位?『GANTZ』『ドラゴンボール』etc... 漫画界「最凶宇宙人」危険度ランキングTOP5 第5位:セルポ星人(ダンダダン) 危険度:★☆☆☆☆(局所的災害) 特徴:クローン増殖、念動力 まずは『ダンダダン』からセルポ星人がランクイン。 彼らの強みは「数の暴力」と「科学力」。個体としての戦闘力はそこまで高くありませんが、合体して巨大化したり、クローンで無限に攻めてきたりと、一般人相手なら絶望的な強さです。...
11月25日読了時間: 3分
【ダンダダン】星子(ババア)の実力は?『ぬ~べ~』『青の祓魔師』と並ぶ「最強霊能力者・除霊師」ランキング
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです! 『ダンダダン』の魅力的なキャラクターたちの中でも、一際異彩を放っているのが、モモの祖母・**綾瀬星子(あやせ せいこ)**ですよね。 見た目は超絶美人な「お姉さん」なのに、中身はゴリゴリの大阪弁を喋る「ババア」。 しかし、その実力は本物! 結界術を駆使し、バット片手に宇宙人や怪異をボコボコにする姿は、まさに**「頼れる大人」**の代表格です。 でも、漫画界には他にも伝説級の霊能力者や除霊師がたくさんいます。 果たして星子さんは、彼らと比べてどれくらい強いのか? 今回は、オサムの独断と偏見で選ぶ**「最強の霊能力者・除霊師ランキング」**を開催! 『ぬ~べ~』や『青エク』の猛者たちと競わせてみました! 【ダンダダン】星子(ババア)の実力は?『ぬ~べ~』『青の祓魔師』と並ぶ「最強霊能力者・除霊師」ランキングTOP5 第5位:霊幻新隆(モブサイコ100) 肩書き:霊とか相談所所長 まずはこの男! 「21世紀の偉大な霊能力者(自称)」こと霊幻師匠。 ……え? インチキじゃないかって? いえいえ、彼の最強の武器は**
11月25日読了時間: 4分
【ダンダダン】邪視vs宿儺vs九尾!漫画界「最強の憑依体質」主人公ランキングTOP10
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです! 漫画の主人公において、**「体の中にバケモノを飼っている」**というのは、もはや王道にして最強のロマンですよね。 『ダンダダン』でも、ジジ(円城寺仁)が**「邪視(じゃし)」**という強力な怪異に取り憑かれ、その圧倒的な身体能力を見せつけました。ブリーフ一丁でビルを破壊する姿、ヤバすぎます(笑)。 そこで今回は、そんな「憑依体質」や「内なる力」を持つキャラクターたちをクロスオーバーで格付け! 「邪視」は「宿儺」や「九尾」にどこまで通用するのか? 危険度、戦闘力、そしてロマンを含めた、オサム流ランキングTOP10を発表します! 【ダンダダン】邪視vs宿儺vs九尾!漫画界「最強の憑依体質」主人公ランキングTOP10 まずは第10位から第4位までを駆け足で紹介! 第10位:泉新一/ミギー(寄生獣) 右手に宿る冷徹な参謀。戦闘力は上位に劣りますが、学習能力と防御性能はピカイチ。 第9位:日比野カフカ/怪獣8号(怪獣8号) おっさんが怪獣を飲み込んで変身。フォルティチュード9.8のパンチ力は脅威ですが、まだ制御に課
11月24日読了時間: 3分
【ダンダダン】モモの超能力は宇宙最強?『ワンパンマン』タツマキ&『モブサイコ』とサイコキネシス強度を比較してみた
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです! 『ダンダダン』のヒロイン、綾瀬モモ。 ギャルだけど仁義に厚く、何より**「超能力(サイコキネシス)」**を使って戦う姿が最高にクールですよね! でも、ふと思いました。 「漫画界には、とんでもない超能力者たちが既にいるじゃないか……」と。 そこで今回は、禁断の比較企画! 『ワンパンマン』の戦慄のタツマキ 、そして**『モブサイコ100』のモブ**。 この「二大巨頭」に、我らがモモちゃんはどこまで通用するのか!? オサムの独断と偏見で「サイコキネシス強度」を徹底比較してみました! 【ダンダダン】モモの超能力は宇宙最強?『ワンパンマン』タツマキ&『モブサイコ』とサイコキネシス強度を比較してみた エントリーNo.1:綾瀬モモ(ダンダダン) 能力:超能力(念動力) 特徴:不可視の手で「掴む」「潰す」「ぶん投げる」 まずは挑戦者、モモちゃん。 彼女の能力は、祖母・星子のような霊媒師の素質が開花したもので、オーラのような「見えない手」を操ります。 作中では、巨大な宇宙人を地面に叩きつけたり、電柱や標識を引き抜いて武器に
11月24日読了時間: 3分
【ダンダダン】オカルンはジャンプ最速になれるか!?『ヒロアカ』『鬼滅』のスピードスターとガチ競走ランキング
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 アニメ化で世界中が大盛り上がりの『ダンダダン』! この作品のバトル、何と言っても**「疾走感」**が凄まじいですよね。 主人公・オカルン(高倉健)が変身する「ターボババア」の力。 その最大の武器は、シンプルにして最強の**「超高速移動」**です。 そこで今回は、こんな妄想企画をやってみました。 「もしも、ジャンプ作品のスピードスターたちが一斉にかけっこをしたら?」 『ヒロアカ』のエンジン、『鬼滅』の雷……。 並み居る強豪たちの中で、我らがオカルンはどこまで食い込めるのか!? オサムの独断と偏見で選ぶ「ジャンプ最速ランナー決定戦」、スタートです! 【ダンダダン】オカルンはジャンプ最速になれるか!?『ヒロアカ』『鬼滅』のスピードスターとガチ競走ランキング 第4位:飯田天哉(僕のヒーローアカデミア) 個性:エンジン / 技:レシプロターボ まずはジャンプの優等生代表、インゲニウムこと飯田くん。 彼のふくらはぎにあるエンジンが生み出す加速力は、まさにスポーツカー。特に「レシプロターボ」発動時のトップスピードは、プロ
11月24日読了時間: 3分
チェンソーマン考察!早川アキはなぜ「最悪の死」を選んだ? 彼の生き様と契約の代償
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです。 『チェンソーマン』の読者にとって、最も心が抉られるエピソードの一つ。それは間違いなく、 早川アキの最期 ではないでしょうか。 クールで真面目、最初はデンジたちを疎ましく思っていた彼が、徐々に「家族」としての絆を深めていく様子は、この作品の数少ない癒やしでした。しかし、その結末はあまりにも残酷な「最悪の死」でした。 なぜ彼はあのような最期を迎えることになったのか? 彼の契約と、その生き様から紐解いていきましょう。 復讐のみに生きた男の「変化」 物語の当初、アキの生きる目的はたった一つ。「銃の悪魔」に殺された家族(両親と弟のタイヨウ)の復讐を果たすことでした。 そのために彼は、自身の命を削る契約すら厭いませんでした。 「狐の悪魔」には皮膚や髪を、「呪いの悪魔」には 寿命 を差し出し、復讐の時を待ち続けていました。 しかし、デンジやパワーとの共同生活が、彼の心を少しずつ溶かしていきます。復讐マシーンだったはずのアキが、いつしか「あいつらが幸せになってくれれば、それでいい」と願うようになったのです。 「未来の悪魔」
11月18日読了時間: 3分
「支配の悪魔」マキマは本当に「悪」だったのか? 彼女の歪んだ愛と目的
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです。 『チェンソーマン』第1部を読み終えた誰もが一度は考えること。それは、ラスボスとして立ちはだかった マキマ という存在についてです。 彼女は、内閣官房長官直属のデビルハンターとして圧倒的なカリスマと恐ろしいほどの強さを見せつけました。しかし、物語が進むにつれて明らかになるのは、彼女の冷酷で非情な側面。 アキを「最悪の形」で死に追いやり、パワーを何の躊躇もなく殺害し、デンジの心を徹底的に破壊しました。彼女の行動だけを見れば、彼女は紛れもない「悪」そのものです。 では、彼女は本当にただの「悪」だったのでしょうか? 彼女が目指した「より良い世界」 マキマの正体は「支配の悪魔」。彼女の行動原理は、すべてある一つの目的のためにありました。 それは、 「より良い世界」を作ること。 彼女はチェンソーマン(ポチタ)が持つ「食べた悪魔の存在を消し去る」能力を使い、この世から死、戦争、飢餓といった「世界を悪くする概念」そのものを消し去ろうと企んでいました。 この目的だけを見れば、ある意味で「正義」や「理想」と呼べるかもしれません
11月17日読了時間: 3分
鬼の「血鬼術」を『魔法事典』で分類してみた! 呪術廻戦と鬼滅、似て非なる「術」の秘密
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 いやあ、最近は『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』という、日本が誇る二大「呪い・異能」バトル漫画にどっぷり浸かっています。 この二作品、似ているようで、その「術」の描き方が全く違うのが面白いですよね! 『呪術廻戦』が、「領域展開」や「術式反転」など、高度に**「体系化」 されたバトルなのに対し、『鬼滅の刃』の鬼たちが使う 「血鬼術(けっきじゅつ)」**は、もっと混沌(こんとん)としていて、予測不能な恐ろしさがあります。 僕は思いました。 この「血鬼術」の正体って、いったい何なんだろう? そこで今日は、僕の愛読書『魔法事典』の分類を使いながら、「血鬼術」を(勝手に)分類・考察! 『呪術廻戦』の「呪術」とも比較しながら、その「似て非なる術の秘密」を深掘りしてみたいと思います! 「血鬼術」と「呪術」:力の源泉はどこか? まず、両者の「術」がどこから来ているのか、根本的な違いを見てみましょう。 • 『呪術廻戦』の「呪術(術式)」 • 力の源泉は、人間の負の感情から生まれる**「呪力」**。 • 術式は「生得術式」として、生ま
11月14日読了時間: 4分
【鬼滅と神話】なぜ舞台は大正時代だったのか? 近代化に潜む「闇」と「伝承」の黄昏
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』の魅力といえば、熱いバトル、魅力的なキャラクター、そして胸を打つ家族愛…。ですが、僕がこの物語に惹きつけられてやまない理由の一つに、その**「舞台設定」**があります。 そう、**「大正時代」**です。 なぜ、平安でも、戦国でも、江戸でもなく、たった15年しかない「大正」という、短くも激動の時代が選ばれたのでしょうか? 文明開化の「明治」と、戦争へと向かう「昭和」の狭間。 この「大正ロマン」と呼ばれる時代は、一見すると華やかで、鬼のような「闇」とは無縁に見えます。 しかし、僕の本棚にある『魔法事典』や『東洋神名辞典』、『日本の神社200選』といった資料の視点からこの時代を眺めると、 これ以上ないほど「鬼」と「鬼殺隊」の物語にふさわしい、「黄昏(たそがれ)」の時代 だったことが見えてくるんです。 今日は、その理由をオサムが深読み考察します! 「近代化」=「闇」が駆逐される時代 まず、「大正時代」とはどんな時代か。 それは、 「近代化」の光が、日本全土を隅々まで照らし始めた時代 です。...
11月14日読了時間: 4分
産屋敷家は「神職」か「陰陽師」か? 「お館様」と「呪い」の知られざる関係性
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』に登場する数多の魅力的なキャラクターたち。その中でも、僕が最もミステリアスで、物語の「核」だと感じているのが、鬼殺隊の当主・ 産屋敷耀哉(うぶやしきかがや) 、通称「お館様」です。 鬼殺隊という、超人的な剣士が集う戦闘集団。その頂点に立つ彼は、剣を振るうわけではありません。 それどころか、鬼舞辻無惨と同じ一族であるために「呪い」を受け、病に蝕まれ、顔は爛(ただ)れ、目も見えない…。 なぜ、そんな彼が「柱」たち最強の剣士から、あれほどの絶対的な尊敬と忠誠を集めているのでしょうか。 今日は、 産屋敷家の正体は「神職」なのか、それとも「陰陽師」なのか という視点から、彼らと「呪い」の知られざる関係性について、オサムの深読み考察をしていきます! 仮説1:産屋敷家=「神職(しんしょく)」説 まず考えられるのが、産屋敷家は「神職」、つまり神社の神主(かんぬし)のような存在ではないか、という説です。 『日本の神社200選』に載っているような神社は、古来、その地域の共同体の「祈り」の中心地でした。...
11月14日読了時間: 4分
「日輪刀」は現代の「魔道具」か? 刀に込められた「呪術」を徹底考察!
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』で鬼を滅殺する唯一の武器、 「日輪刀(にちりんとう)」 。 鬼殺隊士が腰に差すあの刀、皆さんは単なる「特殊な金属でできた刀」だと思っていませんか? 僕は、物語を読めば読むほど、あれはただの武器ではないと確信しています。 あれは、使い手の「呼吸」という「魔法」を発動させ、鬼という「呪い」を断ち切るために作られた、**一種の「魔道具」**なのではないか、と。 今日は、僕の愛読書である『魔道具辞典』を片手に、「日輪刀」に込められた「呪術」について徹底考察してみたいと思います! 「魔道具」の定義とは? まず、『魔道具辞典』を紐解いてみましょう。 この本によれば、「魔道具」とは、単に便利な道具ではなく、 1. 特別な(聖なる、あるいは呪われた)素材 で作られている。 2. 特定の 儀式や製法 によって、魔術的な力を付与されている。 3. 持ち主を選ぶか、持ち主の力を増幅させる**「触媒」**としての機能を持つ。 といった特徴を持つアイテムを指します。 例えば、日本神話の「草薙剣(クサナギノツルギ)」や、ア
11月14日読了時間: 4分
【仏教神話で読む鬼滅】「十二鬼月」と仏教。「上弦・下弦」に隠された意味とは?
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』において、鬼殺隊の前に立ちはだかる最強の鬼たち、 「十二鬼月(じゅうにきづき)」 。 鬼舞辻無惨の直属の配下であり、その強さは他の鬼とは一線を画しますよね。 僕は、この「十二鬼月」というネーミングに、作者の非常に深い意図が隠されているのではないかと睨んでいます。 特に、**「十二」 という数字と、階級を示す 「上弦・下弦」**という言葉。 これ、実は**「仏教神話」**の視点から見ると、ものすごく皮肉で、恐ろしい意味が浮かび上がってくるんです。 今日は、本棚の『東洋神名辞典』や『魔法事典』を片手に、その謎を深掘り考察します! なぜ「12」なのか? 仏教における神聖な数字 まず、なぜ鬼の幹部は「10人」でも「8人」でもなく、「12人」だったのでしょうか。 この**「12」**という数字は、仏教の世界において非常に重要で、神聖な意味を持つ数字です。 例えば… • 十二神将(じゅうにしんしょう) :薬師如来(病気を治す仏様)を守護する12体の武神。 • 十二天(じゅうにてん) :仏教の世界観を守護する
11月14日読了時間: 4分
なぜ「藤の花」は鬼を退けるのか? 『魔法事典』で考察する「魔除け」の民俗学
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』を読んでいて、非常に印象的なシーンがあります。 それは、鬼殺隊の「最終選別」が行われる藤襲山(ふじかさねやま)の、山全体を覆い尽くす**「藤の花」**です。 あの世のものとは思えないほど幻想的な光景であると同時に、鬼たちはこの花を「忌み嫌い」、決して近づくことができません。 また、道中にある「藤の家紋の家」は、鬼殺隊を無償で助ける人々であり、その家紋(=藤の花)が鬼除けの印にもなっています。 でも、不思議に思いませんか? 魔除けの花といえば、日本では「菊」や「桃」などが有名です。 なぜ『鬼滅の刃』の世界では、**「藤の花」**が最強の魔除けとして設定されているのでしょうか? 今日は、僕の本棚にある『魔法事典』を片手に、この「藤の花」に隠された「魔除けの民俗学」について、深読み考察してみたいと思います! 「魔除け」とは何か? まず、『魔法事典』の目次を見ると、「Witchcraft(魔女術)」や「Sorcery(妖術)」、「Demon(悪魔)」といった、いわゆる「邪悪なもの」や「呪い」に関する項目
11月14日読了時間: 4分
【オサムの深読み】鬼舞辻無惨はなぜ平安時代に生まれた? 陰陽師と「鬼」の歴史的関係
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』の全ての元凶にして、最強の宿敵・ 鬼舞辻無惨(きぶつじむざん) 。 作中で、彼が「鬼」の始祖として誕生したのは、今から千年以上前の**「平安時代」**だと明かされています。 ここで、ふと疑問が湧きませんか? なぜ、戦国時代でもなく、江戸時代でもなく、あの「平安時代」だったのでしょうか。 一見、貴族たちが雅(みやび)な文化を花開かせた華やかな時代に見えますが…。 僕は、本棚にあった『魔法事典』や『東洋神名辞典』を読んでいて、確信しました。 平安時代こそ、「鬼」が生まれるべくして生まれた、日本史上最も「闇」が濃い時代だった んです。 今日は、その歴史的関係について、オサムの深読み考察を語らせてください! 華やかな都の「裏側」にあったもの 平安京といえば、きらびやかな貴族文化をイメージしますよね。 しかし、当時の人々が何よりも恐れていたものがあります。 それは、**「怨霊(おんりょう)」 と 「物の怪(もののけ)」**です。 『魔法事典』の目次にもその名がある「菅原道真(すがわらのみちざね)」公は、そ
11月14日読了時間: 4分
「鬼殺隊の「柱」とは何か? 日本神話における「柱(はしら)」=神の数え方との関連」
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 前回の「呼吸法と神事」についての記事、読んでいただけましたか? いやあ、『鬼滅の刃』は掘れば掘るほど、日本の伝統文化や神話に行き着くので、考察が止まりません! さて、前回が「呼吸」だったので、今回は鬼殺隊の「組織」に目を向けてみたいと思います。 そう、鬼殺隊の最高戦力である、**「柱(はしら)」**です。 彼らは、鬼殺隊という組織を文字通り「支える柱」であると説明されますが、僕はそれだけじゃない、もっと深い意味がこの「柱」という呼び名に隠されているとにらんでいます。 そのヒントは、意外なところにありました。 それは、**日本神話における「神様の数え方」**です。 神様は「一柱、二柱」と数える 皆さんは、神様を数えるとき、なんと呼ぶかご存知ですか? 「一人、二人」? 「一体、二体」? 実は、日本古来の神道の世界では、神様は**「一柱(ひとはしら)、二柱(ふたはしら)」**と、「柱」という字を使って数えるんです。 『日本の神社200選』に出てくるような大きな神社、例えば出雲大社や伊勢神宮に祀られている神々も、古
11月14日読了時間: 3分
【鬼滅の刃 考察】「全集中の呼吸」のルーツは神道にあり? 「ヒノカミ神楽」と『日本の神社200選』から紐解く神事の世界」
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 『鬼滅の刃』、何度読んでも胸が熱くなりますよね。 個性豊かなキャラクターたち、宿敵・鬼との死闘…。その戦いの中核をなすのが、ご存知**「全集中の呼吸」**です。 鬼殺隊士たちは、この特殊な呼吸法によって身体能力を極限まで高め、鬼と渡り合います。 僕は思いました。この「呼吸法」、単なる漫画の中の架空の設定なのでしょうか? 本棚の『日本の神社200選』を眺めていたら、ピンと来たんです。 この「全集中の呼吸」のルーツ、特に主人公・炭治郎の「ヒノカミ神楽」には、日本古来の**「神道(しんとう)」**の世界が深く関わっているのではないか、と。 今日は、その繋がりを深掘り考察してみたいと思います! 鍵を握る「ヒノカミ神楽」と「神事」 作中で最も重要な鍵となるのが、竈門家に代々伝わる「ヒノカミ神楽」です。 これは「耳飾りと共に、決して途絶えさせてはならない」と、炭治郎が父から受け継いだものでした。 この**「神楽(かぐら)」**という言葉こそ、最初の大きなヒントです。 「神楽」とは、日本の神道において、神様に奉納するため
11月14日読了時間: 4分
【鬼滅の刃 考察】「鬼」とは何者か? 『東洋神名辞典』で探る、日本古来の「鬼」の正体
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。 日本中を熱狂させた『鬼滅の刃』。その魅力は、胸を打つストーリーや魅力的なキャラクターたちはもちろんですが、やはりその根幹にある「鬼」という存在の恐ろしさ、そして哀しさにあると思います。 彼らは夜を支配し、人間を喰らい、驚異的な再生能力を持つ超越者として描かれます。 では、私たちが昔話(例えば桃太郎)で知っている「鬼」と、『鬼滅の刃』の「鬼」は同じものなのでしょうか? 今日は、本棚にある『東洋神名辞典』を片手に、『鬼滅の刃』の「鬼」とは何者なのか、そのルーツを深掘り考察してみたいと思います! そもそも「鬼(オニ)」とは何か? まず、『鬼滅の刃』の鬼を整理してみましょう。 彼らは「鬼舞辻無惨」という始祖の血によって生み出され、日光と「日輪刀」以外では死なない、人間を捕食する存在です。 一方で、『東洋神名辞典』などの資料で日本古来の「鬼」を調べてみると、非常に興味深いことがわかります。 「オニ」という言葉の語源には諸説ありますが、有力なのは**「隠(オン)」**という言葉が転じたという説です。...
11月14日読了時間: 3分
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