鬼の「血鬼術」を『魔法事典』で分類してみた! 呪術廻戦と鬼滅、似て非なる「術」の秘密
- Ka T
- 11月14日
- 読了時間: 4分
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。
いやあ、最近は『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』という、日本が誇る二大「呪い・異能」バトル漫画にどっぷり浸かっています。
この二作品、似ているようで、その「術」の描き方が全く違うのが面白いですよね!
『呪術廻戦』が、「領域展開」や「術式反転」など、高度に**「体系化」されたバトルなのに対し、『鬼滅の刃』の鬼たちが使う「血鬼術(けっきじゅつ)」**は、もっと混沌(こんとん)としていて、予測不能な恐ろしさがあります。
僕は思いました。
この「血鬼術」の正体って、いったい何なんだろう?
そこで今日は、僕の愛読書『魔法事典』の分類を使いながら、「血鬼術」を(勝手に)分類・考察!
『呪術廻戦』の「呪術」とも比較しながら、その「似て非なる術の秘密」を深掘りしてみたいと思います!
「血鬼術」と「呪術」:力の源泉はどこか?
まず、両者の「術」がどこから来ているのか、根本的な違いを見てみましょう。
• 『呪術廻戦』の「呪術(術式)」
• 力の源泉は、人間の負の感情から生まれる**「呪力」**。
• 術式は「生得術式」として、生まれつき体に刻まれている「才能」。家系(五条家や禪院家)で相伝されるものも多く、非常に**「体系化・理論化」**されています。
• 『鬼滅の刃』の「血鬼術」
• 力の源泉は、鬼舞辻無惨の**「血」**。
• 鬼自身の肉体が、その鬼の「生前の強烈な執着」や「精神性」に基づいて異能力として変異したもの。極めて**「属人的・突然変異的」**です。
『呪術』が「生まれ持った才能(術式)を呪力で動かす」のに対し、『鬼滅』は「無惨の血をベースに、自分の業(ごう)が異能として暴走する」といった感じでしょうか。
『魔法事典』で分類する「血鬼術」
この「混沌とした」血鬼術ですが、『魔法事典』に載っている古今東西の魔法の分類に当てはめると、その特徴が見えてきます。
1. 元素魔術(Four Elementals)系
『魔法事典』には、世界を構成する火・水・風・土を操る「四大元素(Four Elementals)」という概念が載っています。これは魔法の基本ですよね。
• 該当する鬼:半天狗(喜怒哀楽)
• 積怒の「雷」、可楽の「風(団扇)」、空喜の「音波(風)」、哀絶の「槍(水?)」、憎珀天の「木の竜」。
• まさに自然現象そのものを操る、最も「魔術師」らしい血鬼術と言えます。
2. 呪術(Contagious Magic)系
『魔法事典』には「感染魔術(Contagious Magic)」という項目があります。これは「一度接触したものは、離れても影響を与え続ける」という呪術の基本法則。
• 該当する鬼:童磨、玉壺
• 童磨の「粉凍り」は、吸い込んだ相手の肺を凍らせる「毒(呪い)」を撒き散らします。
• 玉壺の壺は、触れた人間を魚に変えてしまう。
• これらは「接触・感染」をトリガーに発動する、まさに「呪い」そのものです。
3. 妖術(Sorcery)・空間操作系
『魔法事典』の「妖術(Sorcery)」の項目には、物理法則をねじ曲げ、幻覚や異次元を操る術が含まれます。
• 該当する鬼:鳴女、魘夢
• 鳴女の「無限城」は、空間そのものを自在に作り変える、まさに「妖術」の極致。
• 魘夢の「夢操作」は、精神世界という「異界」に相手を引きずり込みます。
• このあたりは『呪術廻戦』の「領域展開」に近いものも感じさせますね!
4. 召喚術(Demon)系
『魔法事典』には「悪魔(Demon)」を呼び出す召喚術の記述もあります。
• 該当する鬼:玉壺、半天狗
• 玉壺が壺から生み出す無数の魚やタコ。
• 半天狗が「喜怒哀楽」の分身体を生み出す能力。
• これらは、自らの力で異形の存在を「召喚」する術と言えます。
結論:似て非なる「術」の秘密は「執着」
こうして分類してみると、『鬼滅の刃』の「血鬼術」は、元素魔術、呪術、妖術、召喚術など、あらゆる魔法の概念が「ごちゃ混ぜ」になった混沌とした力だということがわかります。
ここに『呪術廻戦』との決定的な違いがあります。
『呪術廻戦』の術式は、先祖代々受け継がれ、研鑽(けんさん)され、理論化された**「技術体系」**です。だからこそ「領域展開」のような共通の奥義も存在します。
一方、『鬼滅の刃』の血鬼術は、無惨の血をトリガーに、その鬼の**「生前の強烈な執着」や「トラウマ」が、何の脈絡もなく暴走した「業(ごう)の具現化」**です。
(例:累は「家族の絆」に執着し「糸」を生み出し、猗窩座は「強さ」に執着し「武術(破壊殺)」を極めた)
だからこそ、血鬼術は「体系」を持たず、鬼ごとに全く異なる「魔法」のような様相を呈するのです。
『呪術廻戦』が洗練された「術式」のバトルなら、『鬼滅の刃』は剥き出しの「魂の業」がぶつかり合う、生々しい「呪い」の戦いと言えるのではないでしょうか。
いやあ、どちらの「術」も、その背景を考えると本当に奥深い!
だから漫画考察はやめられませんね!
オサムでした。
コメント