チェンソーマン考察!ウソつき魔人・パワー様の魅力徹底解剖! 彼女が最後に伝えたかったこと
- Ka T
- 11月18日
- 読了時間: 3分
こんにちは、漫画ブロガーのオサムです。
『チェンソーマン』の中で、デンジのバディとして、そして早川家の「手のかかる妹」として、物語を最も騒がしく、かつ鮮やかに彩ったキャラクターといえば……そう、**「パワーちゃん(パワー様)」**ですよね!
「ワシはやってない!」「ひれ伏せ人間!」
そんな暴言とウソばかり吐いていた彼女が、なぜこれほどまでに読者に愛され、そしてなぜあのような最期を迎えたのか。今回は、血の魔人・パワーの魅力と、彼女がデンジに残した「最後の契約」について深掘りします。
息を吐くようにウソをつく! 究極の「自己愛」モンスター
パワーの魅力、それは**「清々しいほどの身勝手さ」**にあります。
自分の手柄は過大に主張し、失敗はすべて人のせいにする(「ワシじゃない!」)。
人間を見下し、気に入らないことがあればすぐに暴れる。
お風呂に入らない、トイレを流さない……。
常識的に考えれば「最悪の同居人」です。しかし、彼女のその行動には裏表がありません。欲望に忠実で、子供のように純粋であるがゆえに、どこか憎めない愛嬌がありました。
アキが料理を作り、デンジとパワーが文句を言いながら食べる。この奇妙な「家族」のバランスにおいて、彼女の自由奔放さは、死と隣り合わせのデビルハンター生活における「明るさ」そのものでした。
恐怖を乗り越えた「愛」の目覚め
そんな身勝手なパワーが、物語の中で唯一、自分以外の存在を大切に思っていたのが、飼い猫の「ニャーコ」です。当初はニャーコのためならデンジを裏切ることも厭いませんでした。
しかし、マキマとの戦いが激化する中で、彼女の心境に変化が訪れます。
「支配の悪魔」であるマキマに対し、生物としての本能的な恐怖で震え上がっていたパワー。自分の命が一番惜しいはずの彼女が、最後に見せた行動は衝撃的でした。
彼女は、マキマの命令に逆らい、自分の命を投げ出してデンジを救ったのです。
最後の契約:「血の悪魔を見つけに行け」
デンジを救出し、ポチタを食べたことで一時的に復活したパワーですが、その体は限界を迎えていました。ゴミ箱の中で二人きりになった時、彼女はデンジに自身の血を分け与え、**「契約」**を交わします。
「ワシの血をやる……代わりにお前は……ワシを見つけに行け」
悪魔は死んでも地獄で蘇り、また現世に転生します。しかし、その時はもう「今のパワー」としての記憶はありません。それでも彼女はデンジに言いました。
「そいつをまたパワーにしてくれ」と。
結論:パワーが伝えたかったこと
オサムはこう考えます。パワーが最後に伝えたかったのは、**「生きる目的の継承」**だったのではないかと。
マキマに全てを奪われ、生きる気力を失っていたデンジ。そんな彼に、パワーは「血の悪魔を探し出し、仲良くなって、またパワーに戻す」という、途方もない、けれど明確な「生きる理由」を与えました。
あれほど自分のことしか考えていなかった魔人が、最期に**「友の未来」**を願ったのです。
「デンジと仲良し」という記憶を持ったまま死ねることは悪くない。そう語った彼女の笑顔は、ウソつき魔人の最初で最後の「真実の愛」だったのかもしれません。
第2部で、デンジが再び「血の悪魔」と巡り会える日は来るのでしょうか?
皆さんの「パワー様」の好きなセリフはなんですか?
(オサム)
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