呪術廻戦と神話
- Ka T
- 11月12日
- 読了時間: 3分
こんにちは!漫画ブロガーのオサムです。
前回は『呪術廻戦』に登場する日本の神様や怨霊にスポットを当ててみましたが、読んでいただけましたか?
いやあ、調べてみると奥が深くて、自分でも書いていて興奮してしまいました!
そして、懲りずにまた『魔法事典』や『東洋神名辞典』をパラパラめくっていたら、また「!」と閃いてしまったんですよ。
『呪術廻戦』の魅力って、日本の神道的な側面だけじゃない。
むしろ、「仏教」や「密教」のミステリアスな要素こそが、あの独特の世界観を支えているんじゃないか?と。
というわけで、第二弾!
今回は、『呪術廻戦』と「仏教神話」の深イイ関係について、オサムが熱く語りたいと思います!
術式の極致「領域展開」は、"自分だけのマンダラ"!?
みなさん、呪術戦の最高潮といえば、もちろん**「領域展開(りょういきてんかい)」**ですよね!
術師の心象世界を具現化し、相手を閉じ込め、必中効果を付与する…。ロマンの塊です。
この「領域展開」、『魔法事典』を読んでいたら、ある言葉が目に飛び込んできました。
それが**「曼荼羅(マンダラ)」**です。
『魔法事典』の解説によれば、マンダラとは、サンスクリット語で「本質を有するもの」という意味だそうです。
そして、それは神々や仏の世界、宇宙の真理を、決められた形式で図形化したもの。
…これって、まさに領域展開じゃないですか?
術師が自らの「本質」である生得術式を、結界術(=決められた形式)で具現化(=図形化)する。
五条先生の「無量空処」なら宇宙の真理そのもの、伏黒の「嵌合暗翳庭」なら影の理(ことわり)…。
そう考えると、領域展開とは、術師一人ひとりが持つ「心の中のマンダラ」を展開する行為なんじゃないでしょうか。
ぞくぞくしますね!
キャラクターが結ぶ「印」は、仏様のサイン!
そして、領域展開や術式を発動するときに、キャラクターたちが両手で結ぶ、あの複雑な**「印(いん)」**!
あれも、仏教、特に「密教」の世界と深く繋がっています。
仏像をよく見ると、一体一体、手の形が違いますよね?
あれは**「印相(いんそう)」**と呼ばれるもので、それぞれの仏様が持つ「悟り」や「力」を象徴するサインなんです。
『呪術廻戦』の術師たちが結ぶ「印」も、まさにこれ。
自分の術式という「本質」にアクセスし、その力を引き出すための「サイン」なんです。
五条先生や宿儺、伏黒の印の結び方、どれも複雑で、意味深で…それだけでご飯3杯いけます(笑)
摩虎羅(まこら)は、仏法を守る神様だった!
キャラクターの元ネタにも、仏教神話は欠かせません。
前回も少し触れましたが、伏黒恵が扱う最強の式神「八握剣 異戒神将 摩虎羅(まこら)」。
この名前は、『東洋神名辞典下』にバッチリ載っていました。
その名も**「摩睺羅迦(まごらか)」** 。
「摩睺羅迦」は、仏法を守護する「八部衆」と呼ばれる神々の一人。
もともとはインド神話の蛇の神様だそうで、仏教に取り入れられた存在です。
最強の式神が、仏法守護の神の名を冠している…!
この「当て字」のセンス、たまりません。
まとめ:『呪術』はハイブリッドな神話が面白い!
というわけで、今回は『呪術廻戦』と「仏教神話」の関係について考察してみました。
日本の怨霊や神道(前回の記事)だけでなく、インド神話にルーツを持つ仏教・密教の要素までが複雑に絡み合っている。
まさにハイブリッドな神話体系!
だからこそ、『呪術廻戦』の世界は、ただのバトル漫画を超えた、底知れない「奥深さ」と「呪い」のリアリティを感じさせてくれるんですね。
いやあ、漫画って本当に面白い!
また何か発見したら、ブログに書きますね!
オサムでした!
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