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【小説】エルザ 「腐蝕の聖女と死にたがりの騎士」2/8
【1】 【2】 【3】 【4】 【5】 【6】 【7】 【8】 第2部 力の覚醒と、偽りの希望 3. 悪魔からのホットライン その夜、宿の部屋でエルザは念入りに手を洗っていた。 水盆の水が、すぐに黒く濁る。どれだけ洗っても、手から漂う「腐敗臭」は消えない。香水を瓶ごと被っても、自分自身の鼻がこの臭いを捉えて離さないのだ。 「クソッ……! なんで落ちないのよ!」 ガシャン、と水盆を蹴り飛ばした時、荷物の中にあった通信具が鳴った。 不快な通知音。発信者は分かっている。 エルザの主治医であり、彼女を管理する「飼い主」。闇医者ヴィクターだ。 『やあ、僕の可愛いモルモットちゃん。ご機嫌いかがかな?』 通信具の向こうから、ねっとりとした男の声が響く。 「最悪よ。仮面の裏が蒸れてニキビができそう。……何の用? 今月の『抑制剤』なら、まだ残ってるわよ」 エルザは小瓶を見つめる。ヴィクターが作った薬。これを飲まないと、彼女の腐敗は全身に回り、彼女自身を土に還してしまう。エルザは生かされているのだ。 『つれないなぁ。今日は朗報があるんだ。君のその、触れ
2 日前読了時間: 5分
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